やみつきジャパン!

若年性パーキンソン病と闘う札幌在住独身サラリーマンの備忘録ブログです。

原稿がない!

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 昨日、Web光文社文庫に作品を1つだけ応募した。締め切りが9月末までだったのであまり時間がなく結構焦っていたが、何とか今回募集中の『秘密』というテーマに沿った作品を完成させることができた。

 作品の募集を知ってから毎日のように書いては消しての繰り返しで、納得がいく作品ができるのに1ヶ月かかった。その間、没になった作品は、『恋人倶楽部*1』、『三人会議*2』、『未来メモリー*3』、『偏愛ルームシェア*4』、『コオロギ』、『老人の海*5』、『デザイナーベビー*6』の7作品。どれも読み直すと、すぐにオチが読めたり、そもそもテーマに沿っていないなどの問題があり、作品としての最低ラインを超えなていなかった。『コオロギ』に関しては、オチとしてはありふれているのだが、同時進行で進めている特定ブロガーとのコラボ作品集で発表する予定の作品のため実験的に公開してみた。

tyoiwaru.hatenablog.com

 ブロガーコラボには、他にもボードゲームを愛する父と家族の話や、バケツを被った妻の話、コスプレでカラオケする男の話などがあるのだが、それは後日、ここで発表することになるだろう。どれも感動ものの話なのでなかなか面白いのではないかと自画自賛しているのだが、インパクトが弱いため現在、未完成で手付かずになっている。年内には全て公開できると思うので楽しみに待っていてほしい。

 さて、今日、これを書いているのには理由がある。現在、9月末に送る予定の原稿がないのだ。同じく9月末に締め切りのWeb光文社文庫用の原稿はできたのだが、今日の朝、知った日経「星真一賞」向けの原稿がない。

hoshiaward.nikkei.co.jp

 テーマの理系的発想というのが難し過ぎて困っている。後2週間でアイデアをひねり出して原稿を書くのは難儀である。そこで、俺はある方法を思いついたので実践してみることにした。未来の自分に原稿を送ってくれと頼むのだ。

 方法は簡単、俺は未来の自分とその家族にタイムマシーンが発明されたら、それまでに完成した原稿を全部、過去の自分に送ってくれと頼み、後は黙って待つだけ。なんとまあ簡単なことか。こうやってブログに書いておけば、記録に残るし未来の俺も何かの拍子に思い出すことだろう。

「鉄仙おじさん、持ってきたよ」

 早速、未来から原稿が届いたようだ。後ろを振り返ると、そこには20代の女性が立っていた。

「君は未来から来たのかな?」

「今から約20年後から来た姪の夏美です」

「おおっ、大きくなったな! へぇ、こんなに美人になるとは。それで、なんで未来の俺か、俺の子供が来なかったの?」

「未来のおじさんはタイムマシーンを作ったことを発表したことで、NASAに軟禁されちゃった。おじさんには他に頼める人がいなかったので、私がおじさんに頼まれて、その未来を変えにきたんだよ」

「マジか? 20年後の俺は独身のままか……」

「う~ん、あれを独身といっていいのだろうか?」

「あれって何よ? 」

「未来が変わったら困るので言えない。それより、はい、これが頼まれたもの」

 手渡された小さな封筒を開けると、そこにあったのは原稿ではなく、手紙だった。

「何、これ?」

「おじさんからの手紙」

「いや、俺が欲しいのは原稿だよ」 

「とにかく読んで」

『過去の俺へ。タイムマシーンを作る時間があったら、自分で原稿を書け。』

「何これ? 原稿はどうするの?」

「これから書くしかないね」

「未来から持ってこなかったの?」

「そもそも原稿はないよ。タイムマシーンを作るのに忙しかったから」

 仕方がない。これから原稿を書くことにするか。 

 

*1:会員制デートクラブの話

*2:日本を陰で動かしているのは、実は3人の男女だったという話

*3:選ばなかった未来が保存される不思議なメモリーを見た女に訪れる回避不可能な未来の話

*4:こだわりの強いルームシェアの住人たちが喧嘩をして家を出ると言いだしたので止めに入った管理人に訪れる意外な結末のお話

*5:現代版姥捨て山と格差社会の話

*6:遺伝子操作された人類が未知のウィルスで絶滅の危機に陥った時に表れた救世主のお話